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高電圧増幅器

高電圧出力のための定電流回路

高電圧出力可能な定電流回路の基本回路です

 
 
 
Fig 112-1

OP AmpU1の出力に高電圧BoosterAmpを追加し、±2000Vまで出力可能とした定電流回路です。
誤差となる抵抗R6に流れ込む電流はOP AmpU2のゲインで補正しています。
±10Vの入力に対して、負荷抵抗(の両端に生ずる出力電圧)とは無関係に、10kΩの抵抗R5の両端には±100Vが出ます。
従って、±10V入力に対して、電流レンジはFS=±10mAとなります。
抵抗R5を変えることで出力電流のレンジを変えることができます。
R5=1kΩ、10kΩ、100kΩ、1000kΩならFS=±100mA、±10mA、±1mA、±100uAとなります。
但し、電流レンジによってOP AmpU2のゲイン補正値が異なるのでR9の抵抗値も変える必要があります。
 
 
Fig 112-2

 :R501=100kΩ  :R501=200kΩ  :R501=500kΩ  :R501=1000kΩ
 
0V/2V、5mSパルス入力に対する出力電圧波形です。
負荷抵抗R501が100kΩ、200kΩ、500kΩ、1000kΩのときの出力電圧波形で、出力電圧をその抵抗で割れば(2mA一定の)出力電流となります。
 
 
Fig 112-3

 :R501=100kΩ  :R501=200kΩ  :R501=500kΩ  :R501=1000kΩ
 
0V/2V、5mSパルス入力に対する出力電流波形です。
負荷抵抗R501が100kΩ、200kΩ、500kΩ、1000kΩのときの出力電流波形で、負荷抵抗値に関わらず正確な2mAが出力されています。