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高電圧増幅器

出力段mosFET 2段構成 その2

高電圧増幅器を出力段mosFETの正側、負側を2段で構成した回路Fig21-1を改良し、その問題点を検討します

 
 
 
Fig 22-1

応答を改善するために、±2kV出力高電圧増幅回路Fig21-1のR101、R102、R201、R202の抵抗値を単に5MΩから500kΩに1桁下げた回路です。
従って、Q101-G、Q201-Gは500kΩ//500kΩ=250kΩでドライブされます。
R101、R102、R201、R202には最大2kV加わるので、これら抵抗の電力損失は最大8Wと非常に大きくなります。
 
 
Fig 22-2
 Q101-G:Q101のゲート波形  Q201-G:Q201のゲート波形

2kHz、±10Vpk正弦波入力に対する±2kVpk出力波形です。
Q101-G、Q201-G 及び出力の位相にズレが生じていますが、周波数が2kHzなら出力波形は歪んでいません。
 
 
 
Fig 22-3
 Q101-G:Q101のゲート波形  Q201-G:Q201のゲート波形

4kHz、±10Vpk正弦波入力に対する±2kVpk出力波形です。
Q101-G、Q201-G 及び出力の位相ズレが大きくなり、周波数4kHzでは出力波形が歪んでいます。