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高電圧増幅器

高電圧増幅器のBTL接続

±1kV出力の高電圧増幅器であっても、これを2台BTL接続し±2kV出力の高電圧増幅器とすることができます

 
 
 
Fig 13-1

±1kV出力の高電圧増幅器2台をBTL接続し、単体高電圧増幅器の2倍の±2kV出力にしたものです。
高電圧増幅器1には入力信号V1をOP AmpU51で反転した信号を入力しています。
 
 
Fig 13-2

 Vout2-Vout1:Vout1を基準としたVout2の出力波形(出力電圧Vout)
 Vout1    :高電圧増幅器1の出力波形(反転出力)
 Vout2    :高電圧増幅器2の出力波形(非反転出力)
 
±10Vpk、2kHz正弦波入力に対する出力波形です。
出力波形Vout=(Vout2-Vout1)は非反転出力Vout2と同相です。
反転出力Vout1を基準とした出力波形Voutの振幅は、Vout1、Vout2出力の振幅の2倍となっています。
 
 
Fig 13-3

 Vout2-Vout1:Vout1を基準としたVout2の出力波形(出力電圧Vout)
 Vout1    :高電圧増幅器1の出力波形(反転出力)
 Vout2    :高電圧増幅器2の出力波形(非反転出力)
 
±10Vpk、2kHzパルス入力に対する出力波形です。
BTL接続で、出力電圧Voutを個々の出力電圧Vout1、Vout2の2倍に上げられるだけでなく、VoutがVout1、Vout2と同一時間で立上がるため
スルーレートも2倍になります。
BTL接続は、スルーレートを上げたい場合の有効な手段ともなります。