高電圧増幅器
容量負荷に対する応答
負荷容量によってパルス応答出力波形が変化する様子を確認します
Fig 45-1
Fig43-1の回路と同じです。但し、ここでは正負高圧電源V4、V5を2200Vとしています。
Fig 45-2
負荷容量C501=10pF、100pF、1000pFにおける±10Vpk、300uSパルス入力に対する±2kVpk出力波形です。
負荷容量が100pF以下であれば50uSほどで立上がり、立下がります。
負荷容量C501=10pFのときのスルーレートは約200V/uSです。
C501=1000pFのときは、高電圧増幅回路の定数(R4〜R7、R103、R203の抵抗値)で制限された最大出力電流で立上がり、立下がっています。
C501=1000pF時の立上がりは-2kVから+2kVまでの4kVを約80uSで立上がっています。
従って、スルーレートは約50V/uS、制限電流は約50mAとなります。
立下がり時の制限電流もほぼ同様で約50mAです。
Fig 45-3
負荷容量C501=100pFにおける正の0〜0.1Vpk 及び 0〜1Vpkパルス入力に対する0〜20Vpk、0〜200Vpkパルス出力波形です。
100mV程度の小さなパルス入力信号であっても出力波形にオーバーシュートは発生していません。
Fig 45-4
負荷容量C501=100pFにおける負の0〜-0.1Vpk 及び 0〜-1Vpkパルス入力に対する0〜-20Vpk、0〜-200Vpk出力波形です。
-100mV程度の小さなパルス入力信号であっても出力波形にオーバーシュートは発生していません。